障がいのある方たちにとって

大切な居場所として在り続ける「蕗の会」に!

                                 理事長 関 裕子

 

私は、この度、六月三日付けをもちまして社会福祉法人蕗の会理事長の職を拝命いたしました。

 

私は、蕗の会の前身の身体障害者通所訓練施設ふきのとう(数年後に授産施設)に入職して32年になります。初めはふきのとうのボランティアとして、平成3年4月から職員として、ふきのとう、第2ふきのとう、ひのき工房で利用者の皆さんと一緒に働いてきました。開所間もない当時のふきのとうは、小さな作業室があるだけでほとんど何も整っていないところからの出発でした。室内にトイレもなく、隣の会社に借りに行く状況でしたが、岩澤前理事長(当時は運営委員会会長)は、数年かけてトイレや台所を設置し、少しずつ作業場の環境改善を進めました。

 

前理事長は、障がいのある方たちが安心して働き続けられるようにと社会福祉法人「蕗の会」を創設し、ふきのとう、ころぽっくる、ひのき工房の新施設を作りました。その後も、一般就労事業所とぶきふねん、ぽぷら八王子と最低賃金以上のもらえる事業所を開設しました。前理事長のその熱意と行動力を私は尊敬しています。前理事長の想いを引き継ぎ、蕗の会の理念である〝障害のある人もない人も共に手を携えて、自分らしく自立した生活を営み、安心して心豊かに暮らせる地域社会の実現〟を目指し、蕗の会が障がいのある方たちにとって大切な居場所や働く場所として続けていけるように力を尽くしていきたいと思います。   

  

そして、蕗の会で働く職員にとっても、誇りに思える蕗の会であるように努めていきたいと考えます。それぞれの施設、事業所では職員の人手不足・定着・資質向上の課題、地域社会貢献への取り組み、新施設開設等様々な課題を抱えていますが、役職員一同共に力を合わせてこれらの課題に取り組み乗り越えていきましょう。

 

 いままで多くの皆様から温かいご理解と貴重なご支援をいただいたおかげで現在の蕗の会があることを深く心に刻み、微力ではございますがその重責を全うしていきたいと考えます。

 

 今後とも、皆さまのさらなるご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。